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続けて安心な仕事はどんな仕事か_キャリア安全性

 最近はAIが云々という話や終身雇用の崩壊等により、仕事の将来性を心配する人が増えているらしい。続けて安心な仕事はどういう仕事なのか考えてみる。結論から言うと、稼ぐために他者への依存度が低く、将来的に自動化されにくいもの、経験等によりシニアがジュニアより有利になりやすい仕事が安心しやすいという気はする。営業職は強いと思う。

仕事に求めるもの

 大部分の人は働かないと生活費が支払えないので、仕事を通して得られる金銭的な報酬は重要。それ以外だと、仕事を通して人間関係が豊かになる、目的が与えられるというところはある。目的があってそこに進んでいく感覚は楽しいところもある。もし仕事がなくて完全に自由になると、自分で目的を設定して自分で進んでいかないと同じ楽しさが得られなくなる。

 お金の話以外のことを考えると複雑になるので、今回はお金の話に絞って考えてみたいと思う。下記サイトによると30以降でも2億円弱もかかるらしい。(二人暮らし想定らしい)

30歳から84歳までの55年間でかかる生活費は約1億9320万円になります。 

【30代で考える】生涯でかかるお金っていくら? - しごと計画コラム(しごと計画学校)

 

長期的に生活費を稼ぐために良い仕事の特徴

①年収・時間当たりの稼ぎが多い(短い時間で多く稼げるほうが良い)

 →これは業界や会社の年収や残業時間から分かるからわかりやすい。

②将来的にも必要とされる仕事

(AIや人件費の低い外国人に置き換えられにくい、若者に置き換えられない)

 →技術革新等によっても変わるので読みにくい。

③独立可能性(独立により、より効率的に稼げるかどうか)

 稼ぎの話は分かりやすいが、②の将来的な展望については同じ仕事でも人によって見方が分かれて、個人で違いで出そう。しかし、必要な仕事で置き換えられにくい仕事は高い報酬を貰いやすいから②の判断は重要。

 AIの話や人件費の低い外国人に仕事を取られるという話はあるが、それ以前の話で、同じ日本国内の新卒等の若手に仕事を奪われないことも大事だと思う。

 例えばデジタル広告の運用の領域(Googleの検索結果の広告を設定したりする仕事)だと法令や広告システムのアップデートが頻繁にあり、過去の知識や経験の鮮度が落ちやすい。また、結果が数値で出るため、個人的なノウハウによる成功例が会社内や業界で広まりやすく、優位性を維持しにくい。

 そういう仕事なら、一部のマネジメント層や極一部のスペシャリスト以外は、人件費の低い若手や未経験者にマニュアルを与えて稼働させたほうが効率が良い。

 それに対して営業職なら、個人の人的な関係が成果を左右するところが大きく、若手や業界未経験者に対して優位性を作りやすい。そういう意味で、若手や未経験者に追いつかれにくく、続けることで報酬を上げていきやすい構造にあると言える。業界に紐づいた人脈だから、業界自体が斜陽で潰れると直接的な価値は下がることはある。その場合もソフトスキルとしての営業力は生きるから、営業職は強いと思う。日本での仕事なら、海外の人件費の安い人材やAIがすぐに代行することも考えにくい。

 プログラマーは最近よく注目される仕事ではあるが、AIや海外人材による代行可能性という意味では、そこまで安定してない可能性もあると思う。日本人がより報酬の高いアメリカ等の企業にサービスを提供できるということは、日本より人件費が低い国からもアクセスが可能ということだろうし。

 仕事の境目はあいまいなところがあるから、営業メインの職種以外でも、営業力を上げることを意識しながら動き回ることが大事なんだろう。自分が売りたいサービスを買いたい相手をどれだけ増やせるか。自分の話を聞いてくれる人を増やすと言ってもいい。あるいは新規の人に魅力をうまく伝える力を鍛えること。

 営業力というといやらしく聞こえる人もいるかもしれないが、そういう意味では色々な場所で発信を続けるのは良い習慣だと思う。(自分は発信してもたくさんの人と繋がっているわけではないが)会社勤めの場合なら、フロント職以外でも、お客さんとの場に積極的に出てお客さんとの関係値を作っていくことか。

 もう少し抽象度の高い階層だとマーケティング力ということになるんだろう。需要はあるのに供給が足りてないところを見つけて、そこでサービスを提供していくという感覚。市場の歪みを見つけるという表現をする人もいる。

 大きな話ではないが、自分も前に某スマホゲームの解説動画でYoutubeのマネタイズに成功したことがある。そのゲームの遊んでいるユーザーの多さに対して、良質な本当に役立つ情報の供給源が不足しており、自分はそれを出すことが出来た。結果としてうまくいった。ゲームや動画投稿じゃなくても、そういう隙間を見つけて実行する力、それがマーケティング力と思う。

 業界や会社単位の話で考えると、優秀な人材が集まりやすい業界や会社はある程度決まっている。裏返せば、優秀な人材が集まりにくい業界や会社もあるということ。それならば、優秀な人材が集まりやすい業界・会社で働いた人材が、あえて不人気な業界・会社に行くことで、ブルーオーシャン的なポジションを取ることも出来ると思う。そういうポジションだからこそ、より他者に置き換えられにくく、結果として報酬も上げやすいのでは。受け入れる業界や会社にとってもメリットがある。

 そういうこともあるから、最近は今までの経験と関係なく、飛び込んだら成果が出しやすそうな業界はどこか、というようなことも考えたりしている。

 「続けて安心な仕事」という具体的な話から、「どんな能力・考え方があれば長期的に生き残りやすいか」という本質・抽象よりの話になってしまった。具体の話に戻すと、「機械・AI、海外人材、国内若手人材」に置き換えられにくい仕事が安心して続けやすい仕事。補足するなら、プロセスや評価が数値のロジックに落とし込みにくい仕事、人である必要度が高い仕事、日本でやる必要度・日本人がやる必要度が高い仕事、マニュアル等があっても若手がキャッチアップしにくい仕事、が良いと思う。

 最近は画像も動画もコードも、個人が無料で使えるサービスからAIに作ってもらうことが出来るようになってきた。対人的なやりとりも、AIで作ったガワでAI人格が行うことも将来的にはあるのだろう。でも、その段階はほかの領域より後になるはず。

 月並みではあるが、営業力とマーケティング力を高めようという結論になる。もう少し分解すると、下記の4要素か。

1. 多くの人に頼りにされる存在になる(営業力①既存のストック力)

2. 新規の人に魅力を伝えられる存在になる(営業力②新規開拓力)

3. 需要に対して供給が足りてない歪みを見つけられるようになる(マーケティング力①)

4. 歪みをみつけた後の実行力を身に着ける(マーケティング力②)

 

以上、最近考えたことでした。

 

■書いた人:Aristo 

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