アリストのブログ_意味がある文章

生活の中で考えたこと、本の話等。INTJ。I am my choices.

誰でもない者として発信し続けること_音声配信やらブログやら

最近、ある人が中田敦彦氏のYoutube動画を最近見ていると聞いた。中田敦彦氏の動画は、私は前に何回か見ようとして結局短めの動画を1-2本程度見たのみだった。

なぜあまり見るようにならなかったのか考えると、1本の動画が40分前後等と長く、まとまった時間続けて画面に向かっている必要があるので、短気な自分には合わなかったのかもしれない。

そう考えると、自分がSpoonという音声配信上で残している配信アーカイブも大体毎回一時間あるので、人によっては長すぎると感じるだろう。映像なしの音声のみなので、Youtube動画より「ながら聴き」しやすいとは思うが。

そんな気付きもあり、より短い時間で簡潔に内容が伝えられ、検索性も良い文章ベースのブログというものを書き始めている。

■誰でもない者がネットで発信するメリット

実際のところ、「誰でもない者」などこの世にはいないと思うが、ここでは世間的な知名度や、既存のファン層が多くない人を「誰でもない者」ということにしたいと思う。結論から話してしまうと、インターネットの力を通して多くの人に目を通してもらえるチャンスが生まれるのがネットで発信する最大のメリットと考えている。

①自分を面白いと思う人、自分が面白いと思う人に出会いやすくなる。

オフライン(リアル)の生活というのは、会社、学校、地域、家庭等に根を下ろしたものであり、新規の新しい接触は生まれにくい。それに対して、インターネット上で発信していると、自分と物理的に遠く離れた世界中のユーザーと繋がる可能性がある。おそらく、世の中には共感できる仲間が多い比較的一般的な人と、共感できる仲間が少ない変わり者がいる。変わり者タイプはそれだけ多くの人と接触しないと、中々お互いに面白いと思う人に出会えない。そういうタイプほど発信する機会を増やし、仲間を見つけるチャンスを広げたほうがいいのではないかと思う。

②多くの人に伝えることができる

こちらは変わり者かどうかとは関係ない。同じ内容を話すにしても、多くの人が見たり聞いたりする可能性がある場所でやったほうが、影響も大きくなるし、効率も良い。

③今の自分を保存できるのが面白い(発信の不随的な価値)

これは話した内容や書いた内容を保存していく場合に限るが、過去の自分が話していた内容を今の自分が聞くのは体験として面白い。人は変わるという考えは皆理解していると思う。しかし、実際に自分自身が過去に話したり書いたりした内容をあとで見返すと、「人はこうまで変わるのか」と現実として身に染みて分かるので、本当に面白い。そうやって自分は変わっていっていると自覚することで、その後の生き方も変わっていく。つまり、過去の自分が今と違うということは、未来の自分も今と違うだろうということ。だから自分の今の好みや価値観を絶対視せずに、今や未来について柔軟に受け入れられるようになる。

■誰でもない者がネットで発信する際に困りそうなこと

①最初は見つけてもらいづらい

発信慣れしておらず、視聴者としてインターネットの人気コンテンツを見てきた人からすると、自分が発信した内容が想定より全然見てもらえなくて気持ちが落ち込むということは考えられる。普段何気なく見ているものは、インターネット上に大量にあるコンテンツの中から生き残って表示されている極一部の優良なコンテンツということは、発信する側に立たないと理解しにくかったりする。

一応、音声配信でもブログでも動画サービスでも、大抵の場合、新規で発信を始めた人は見つけてもらいやすくなるような仕組みがある場合が多い。また、根気強く続けているとぽつぽつと見つけてもらえたりもする。

自分に無理のない範囲で、ある程度の期間継続して発信してみて、続けるかどうか決めたら良いと思う。

②変な人に絡まれること

インターネットはリアルよりも幅広い層と繋がれるので中には変な人もいる。他人は他人、自分は自分という割り切りが必要と思う。ポジティブに考えると、自分はこうならなくてよかったと感じられたりもする。グレートギャツビーの書き出しの文の通りで、皆が自分と同じように恵まれているわけではない。

■発信の方法:音声か文字か動画か

①音声配信

音声配信の最大のメリットは、ライブ参加なら双方向のコミュニケーションがリアルタイムで成立し、聞きたいことが聞けることだと思っている。また、文字よりも音声による繋がりのほうが、「現実感」や「親密感」が感じやすいということはある。

その一方で、音声配信は音なので、文字ベースの文章と違って、検索して興味のあるキーワードの周辺のみ読むということが出来ない。文章を読むことと比べて、聴く(読む)ペースを自分でコントロールしにくい。音声認識により自動的に文字起こししてもらえたら、大分便利になりそうなものではある。Youtubeのような動画やSpoonのような音声コンテンツがデフォルトで文字起こしされて、動画や音声内の文字ベースでコンテンツを探せる時代が来たら、より簡単に情報が探せるようになる。

また、音声は後でまとめて聞き返すのは中々しんどい。私の配信アーカイブは2023年6月時点で115本×1-2時間程度あるが、もし聞き直そうとしたら時間がかかる。その点、文章はある程度大量に書いたとしても読み返しやすいし、部分的に読み返すということもしやすい。

②文字

今まさに文字を打っているところだが、音声配信と比べると推敲しながら書ける。自分の伝えたい内容を伝えやすいように効率よくまとめられるから、受け手としては音声配信より効率的に情報が消化できる。私も人の音声配信や動画を見る時間よりも、本等の文章を読むことのほうが多い。それは自分のペースで効率よく情報が得られるからだと思う。

人によって感覚は違うかもしれないが、恐らく文章を書くという行為は大部分の人にとって音声で発信したり、動画を投稿するより気軽に始められる。だからこそ、文字コンテンツは世の中に溢れており、埋もれやすく、見つけてもらいにくいというのが書き手としてのデメリットになるかもしれない。

私は昔ほとんど誰も読まないブログを更新していたが、2-3通長文のコメントやメールをいただくことがあった。インターネットの広い海の中の孤島ブログから、密度の濃いコミュニケーションが発生し驚かされた。そういう体験をしているから、私は発信することに前向きなのかもしれない。

③動画

動画はテロップやSEの挿入、カット編集等があり制作コストが高い。文字ベースの情報では説明しにくく、画面があったほうが説明しやすいようなコンテンツは動画が向いていると思う。2023年現在だとYoutubeは収益性が高い。本当は文字で伝えてもらったほうが良いものまで動画化されてしまい、文字情報の供給が減っているように思えるのは、文字情報の消費者としては少し残念に思える。

私はYoutubeチャンネルの収益化も一度成功したが、そのチャンネルのコンテンツに興味を失ってしまい止めてしまった。供給が少ない分野だったので、そこそこの人数の方に頼りにしてもらえコメントもたくさんいただけたのは楽しかった。

■まとめ

私は子供の頃から人と関わるのはあまり得意ではなく、今でもオフラインで初対面の方と接したりするのは苦手なほうだ。しかし、思い返してみるとブログやら音声配信といったもの通して発信することは続いている。考えてみると、発信することは好きだが、受け取るコミュニケーションは選んでいるということで、単にわがままな人間なのかもしれない。自分の人生だから、自分のやりたいようにするのが良いと思っている。

■書いた人:Aristo 

Spoonという音声配信アプリで配信したり、アーカイブを残しています。

https://www.spooncast.net/jp/profile/314699533/board/dj?t=all

https://twitter.com/aristocalm